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「クリ」 [蝶の食餌植物]

〇クリ(ブナ科)

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クリ(栗)
・学 名:Castanea crenata
・科 名:ブナ科
・花 期:5月~6月
・分 布:北海道南西部、本州、四国、九州
・大きさ:10-20m
・生育場所 :山地、畑地、庭など

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<特徴>
 落葉性高木で、幹は直立し、葉は有柄で互生します。雌雄同株で、初夏に新枝の基部に多数の黄白色の尾状花序をなします。

<名前の由来>
 諸説あってはっきりしませんが、果皮の色が黒いことから転訛したという説、実が石のようなので、石を意味する古語「クリ」から来ているという説、朝鮮語の栗(kul)から来ているという説などがあります。

<備考>
 古来から、種子を食用としてきたので、多く栽培されています。

<食餌植物としている蝶>
 トラフジシミ、ムモンアカシジミ

nishitakamoriyama190653.jpg☆トラフシジミ (虎斑小灰)

・学 名:Rapala arata
・科 名:シジミチョウ科
・亜科名:ミドリシジミ亜科
・族 名:カラスシジミ族
・属 名:トラフシジミ属
・時 期:年2回、4月~8月
・分 布:北海道~九州
・大きさ:(前翅長)18-21mm
     (開張)32-40mm
・生育地:平地から高原

<特徴>
 ふつう年2回の発生で、成虫は春~夏に平地から高原で見られるシジミチョウの一種です。翅の裏側は褐色で、白帯が縞模様のように見え、尾状突起があります。表側は、藍色ですが、オスは後翅基部に三角形の性標が現れ、占有行動をとることも知られています。ます。飛ぶときは素早いのですが、すぐ葉の上にとまるのでシャッターチャンスがあります。幼虫はマメ科(フジ、クズ)やツツジ科(ナツハゼ)、ユキノシタ科(ウツギ)、ブナ科(クリ)などの植物の花や実を食します。

<名前の由来>
 羽を閉じている時の様子がシジミ貝の内側に似ているために命名されたシジミチョウの一種で、褐色と白帯の縞模様を虎斑(トラフ)に見立てて、命名されました。

<備考>
 春型は夏型に比べ、白帯がはっきりしてコントラストが強くなります。

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「パンジー」 [蝶の食餌植物]

〇パンジー(スミレ科)

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・学 名:Viola × wittrockiana
・科 名:スミレ科
・花 期:10月~5月
・分 布:日本各地
・大きさ:10-20cm
・生育場所:庭や公園など

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<特徴>
 サンシキスミレの亜種ともされる園芸品種で、花は、赤、紫、白青、黒など多彩な色彩があります。秋蒔きの一年草で、日当たりが良いところで成長します。

<名前の由来>
 フランス語のパンセ(pensée)、日本語では「思想」を意味する単語にちなんでいるとのことです。花が人間の顔に似ていて、夏には、花が前に傾いて、深く思いふけっているように見えることから連想されたそうです。

<備考>
 1800年代に北欧で、交配して生まれ、その後日本に持ち込まれました。

<食餌植物としている蝶>
 ツマグロヒョウモン 

ranz5519.jpg☆ツマグロヒョウモン(褄黒彪紋)

・学 名:Argyreus hyperbius
・科 名:タテハチョウ科
・亜科名:ドクチョウ亜科
・族 名:ヒョウモンチョウ族
・属 名:ツマグロヒョウモン属
・時 期:多化性、4月~11月
・分 布:本州(関東以西)~沖縄
・大きさ:(前翅長)27-38mm
     (開張)70-80mm
・生育地:河原、畑地、草原、市街地など

<特徴>
 多化性で、成虫は春から晩秋に、本州(関東以西)から沖縄の河原、畑地、草原、市街地などで見られるタテハチョウの一種です。翅の裏側は、黄褐色の地に斑模様がありますが、前翅には赤色部分が表れます。翅の表側は、褐色の地に黒斑(彪紋)が見られますが、メスの前翅の先は黒紫になり、白い帯があります。オスは、占有行動をとることが知られています。幼虫は、スミレ科植物(スミレ、タチツボスミレ、パンジーなど)を食べます。

<名前の由来>
 メスの前翅の端を意味する褄(ツマ)が黒(クロ)色になっている、彪紋(ヒョウモン)蝶という意味で名付けられました。

<備考>
 季節型はありませんが、オスとメスでかなり模様が異なります。

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「キャベツ」 [蝶の食餌植物]

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〇キャベツ(アブラナ科)

・キャベツ
・学 名:Brassica oleracea L. var. capitata
・科 名:アブラナ科
・花 期:4月~5月
・分 布:日本各地
・大きさ:30-100cm
・生育場所:畑など

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<特徴>
 多年草で、葉は大きくて丸く、互生します。 葉が20枚ほどになると結球するようになり、 直径約20センチの偏球形となります。春に黄色い花を付けますが、栽培品種としては、1年性植物として収穫してしまいます。

<名前の由来>
 名前は英語(Cabbage)に由来しますが、さらにその語源は、フランス語の頭を意味するcabocheから来ています。

<備考>
 別名:かんらん(甘藍),タマナ(玉菜)

<食餌植物としている蝶>
 モンシロチョウ

minum820.jpg☆モンシロチョウ(紋白蝶)

・学 名:Pieris rapae
・科 名:シロチョウ科
・亜科名:モンシロチョウ亜科
・族 名:モンシロチョウ族
・属 名:モンシロチョウ属
・時 期:年6~7回、3月~11月
・分 布:日本全土
・大きさ:(前翅長)20-30mm
     (開張)44-46mm
・生育地:キャベツ畑など

<特徴>
 多化性で、成虫は春から秋まで、日本中で普通に見られるチョウで、最もなじみの深いものの一つです。翅の裏側は、白色からやや黄色みを帯びます。翅の表側は、白色地に黒斑があり、前翅先端の黒斑は三角形になります。野原や畑などを白っぽいチョウがフワフワと飛んでいて、いろいろな花にとまって蜜を吸ったりしています。幼虫は、キャベツやダイコンの葉を食するので、害虫にされています。モンキチョウのメスやスジグロシロチョウと見間違えることがあります。

<名前の由来>
 羽に紋のある白いチョウという意味で命名されています。

<備考>
 春型と夏型があり、春型は小型で黒っぽい感じがします

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「ニンジン」 [蝶の食餌植物]

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〇ニンジン(セリ科)

・ニンジン(人参)
・学 名:Daucus carota
・科 名:セリ科
・花 期:6月~7月
・分 布:日本各地
・大きさ:0.5-1m
・生育場所:畑など

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<特徴>
 畑に栽培される2年草で、多肉で黄赤色の根が地中にまっすぐ伸びます。根出葉を多数出していて、長い葉柄があり、葉身は細かく裂けています。初夏に、大型の複散形花序をなし、多数の白色5弁の小花をつけます。果実は、小さな長楕円形で多数の短い刺があり、2分果からなっています。

<名前の由来>
 根を人の頭や手足に見立てて、「人参(にんじん)」と呼んだのが由来だとされています。

<備考>
 昔から、根を食用とするために栽培されてきました。以前は、葉も食用にされていました。

<食餌植物としている蝶>
 キアゲハ

mino16809.jpg☆キアゲハ(黄揚羽)

・学 名:Papilio machaon
・科 名:アゲハチョウ科
・亜科名:アゲハチョウ亜科
・族 名:アゲハチョウ族
・属 名:アゲハチョウ属
・時 期:年3~4回、3月~11月
・分 布:北海道~九州
・大きさ:(前翅長)36-70mm
     (開張)90-120mm
・生育地:河川敷、畑地、草地など

<特徴>
 年3~4回の発生で、成虫は初春から晩秋まで、海岸から高山帯の河川敷、畑地、草地などで普通に見られるアゲハチョウの仲間です。翅の裏側も表側も黄色地に、黒い帯と線できれいな模様があり、後翅には、青または赤の紋も見られ、尾状突起があります。飛翔力が強く、元気に飛びまわるので、追いかけて撮影するのはたいへんです。幼虫は、セリ科植物(ニンジン、セリ、シシウドなど)を食べます。

<名前の由来>
 花にとまって、密をすう時、羽を揚(あ)げてとまるアゲハチョウの仲間で、黄色っぽいので名付けられました。

<備考>
 春型と夏型があり、夏型の方がかなり大きいのです。

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「カタバミ」 [蝶の食餌植物]

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〇カタバミ(カタバミ科)

・カタバミ(片喰)
・学 名:Oxalis corniculata
・科 名:カタバミ科
・花 期:5月~9月
・分 布:日本各地
・大きさ:10-20cm
・生育場所:花壇、庭先、道端

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<特徴>
 多年草で、花は直径8mm位の5弁の黄色、散形状に咲きます。葉は、長い柄の先に3枚のハート形の小葉で細かい毛があります。

<名前の由来>
 葉が睡眠運動をし、夕方になって閉じると一片が欠けて見えるので、この名前がついたと言われています。

<備考>
 食用可能で、薬用効能がありますが、毒性も持っています。

<食餌植物としている蝶>
 ヤマトジシミ

sibak501.jpg☆ヤマトシジミ (大和小灰)

・学 名:Pseudozizeeria maha
・科 名 :シジミチョウ科
・亜科名:ヒメシジミ亜科
・族 名:ヒメシジミ族
・属 名:ヤマトシジミ属
・時 期:年数回、3月~11月
・分 布:本州~沖縄
・大きさ:(前翅長)9-16mm
     (開張)20-28mm
・生育地:道端、野原、庭など

<特徴>
 多化性で、成虫は早春から晩秋まで、草地や人家周辺で普通に見られる、小型のシジミチョウです。翅の裏側には、灰色地に黒い斑紋列が見られます。表側は少し光沢のある空色ですが、メスは黒っぽいものが見られます。地表近くを忙しげに飛んで、シロツメクサなどで吸蜜していますが、動きが速いのでなかなかシャッターを切らせてくれません。幼虫はカタバミを食します。

<名前の由来>
 羽を閉じている時の様子がシジミ貝の内側に似ているために命名されたシジミチョウの一種で、日本(ヤマト)に広く分布していることから名付けられました。

<備考>
 カタバミのあるところに出没します。本土亜種と南西諸島亜種があります。

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「クスノキ」 [蝶の食餌植物]

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〇クスノキ(クスノキ科) 

・クスノキ(樟、楠)
・学 名 Cinnamomum camphora
・科 名 クスノキ科
・花 期 5月~6月
・分 布 本州(関東以西)、四国、九州
・大きさ 10-30m
・生育場所 山地、公園、街路樹など

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<特徴>
 常緑高木で、葉は長い葉柄があって互生し、革質の先の尖った楕円形で、表面には光沢があります。晩春に散形円錐花序を出して、白く淡い黄緑色の小さな花をつけます。実は球形で、黒く熟しますが、食用には適しません。

<名前の由来>
 全体に芳香があることから、臭し(くすし)から来たという説と樟脳を取ることから薬(くすり)の木が語源となったという説があります。

<備考>
 枝葉を蒸留して樟脳(しょうのう)を作り、防虫剤として利用する他、材は建築、船舶、家具、彫刻等に用いられました。近年は、枝葉がよく繁り、病虫害が少なく、生育しやすいので公園の緑化樹や街路樹として多く植栽されています。

<食餌植物としている蝶>
 アオスジアゲハ

☆アオスジアゲハ(青筋揚羽)minu17614.jpg

・学 名 Graphium sarpedon
・科 名 アゲハチョウ科
・亜科名 アゲハチョウ亜科
・族 名 アオスジアゲハ族
・属 名 アオスジアゲハ属
・時 期 年3~4回、4月~10月
・分 布 本州~沖縄
・大きさ (前翅長)32-45mm
     (開張)65-90mm
・生育地 公園、山地の照葉樹林、海岸付近など

<特徴>

 年3~4回の発生で、成虫は春から秋まで、公園、山地の照葉樹林、海岸付近などで見られるアゲハチョウの仲間です。翅の裏側も表側も黒褐色地に青緑色の帯が目立ちます。飛翔力が強く、元気に空高く飛んでいくのを見かけます。幼虫は、クスノキ科植物(クスノキ、ヤブニッケイ、タブノキなど)を食べます。

<名前の由来>
 花にとまって、密をすう時、羽を揚(あ)げてとまるアゲハチョウの仲間で、羽に青緑色の筋(アオスジ)が目立つので、名付けられました。

<備考>
 春型と夏型があり、夏型の方が大きいのです。

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